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HOME > 42.一相あれば百貧を免(まぬが)れる相

一相あれば百貧を免(まぬが)れる相を論ず

・歯が細くなく、長い者。

・小鼻が怒(いか)っている者。

・耳が硬い者。

・福堂の肉付きが良い者。

・額の皮が厚い者。

・鼻が豊かで、長い者。

・顴骨(けんこつ、=頬骨)が目の下から盛り上がっている者。

・鼻の下が豊かで口の締りが良い者。

以上の内、一相でもある者は、他の相が悉(ことごと)く貧相であったとしても、貧しくはない。分相応の福分がある。また、運が強いため、危うい事があったとしても自然と逃れる。また、この内の一相あって、心に激しさがある者は、借僕(かりぼく、≒仮の家来、仮の部下)を使う。また、二、三相ある者は、必ず自分の家僕(かぼく、≒家来、使用人、部下)がいる。また、五、六相ある者は、家僕を相応に使い、自然と福分がある。また、以上の八相の内の一相もない者は、必ず貧しく、生涯心労が絶えない。歯の間に悉く隙間がある者、歯が細い者、または歯が細く先が尖っている者は、歯が長くても吉とは判断しない。だからと言って、貧しいとも判断出来ない。第一に、己相応というような運命(さだめ)である。