・眼中がさわやかで、上唇が薄く、口の締りが良い。また、しゃべる時に、まず口に気が集まるように観える。このような場合は必ず、能弁である。逆に、しゃべる時の様相が不安定なのだが、頭が動く者や、手振りがある者においては、能弁であるかのように見間違えやすい。これは俗に言う、口賢くしゃべる者であり、必ず虚言である。
*身振り手振りが大袈裟な者、声が上ずっている者、眼が動揺している者なども、虚言を吐く。某人気テレビ通販番組の司会者は喉から出るような声(上ずった声)であるが、以上の相の典型である。
・真に能弁な者は、その様相は清らかで、癖(くせ)がない。逆に不弁な者は、口を労する事がないゆえ、唇(≒上唇)が厚く、自ずと口の辺りが重いように観えるものである。