・↑妻妾。↑印堂、奸門、妻妾。↑魚尾。魚尾、妻妾、奸門の辺りにほくろか傷がある者。
・同様に、魚尾、妻妾、奸門の辺りの皮膚が荒れたようで、健全でない者。
・魚尾が落入っている者。
・同様に、魚尾が落入り、黒ずんでいる者。
・中指と無名指(むみょうし、=薬指)の間に隙間があるか、開いている者。
以上の内、一相でもある者は生涯、妻に満足出来ない。貴人であったとしても、必ず縁が変わる。もし、縁が変わらない時は、夫婦仲が悪く、口論が絶えない。妻を得た(=結婚した)頃から運気が悪くなる者がまれにいるが、みなこの類の相を備えている。しかし、この事を心得て慎む時は、かえって吉となる。また、以上の内、一相でもある者は生涯、身分が安定しない。だが、異人(↔凡人)や芸者の類においては、世に名を発する一相となる。貴人や高禄の人(≒金持ち)においては、妻縁のみについて判断する。
・妻妾宮の肉付きが豊かで整っているように観える者は、妻を得る頃から運気が良くなり、自ずと家業が栄えるようになる。また、必ず良い妻を得る。
・↑「この間を三陰三陽と言う。」三陰三陽(≒両目辺り)の間が整っていて障りがない者は、夫婦の仲が良く、縁が変わる(=離婚する)事もない。また、妻を得る頃から、だんだんと良くなってくる。
・三陰三陽の間が整っておらず、障りがある者は、悉(ことごと)く妻の縁が変わる。あるいは、生涯、妻と意見が合わない。
・三陰三陽に障りがあるにも関わらず縁が変わらない者は、妻を得る頃から運気が悪くなる。あるいは、口論が絶えない。
以上の事は、妻の災い(≒行動、因縁)によるものではない。全ては、己(=夫)の悪相によるものである。よって、己が慎む時は、かえって吉となる。総じて、貧賤の相がある者は、妻縁が変わる事が多い。慎むべし。