↑「この左右の筋を法令と言う。」前述した上分の相があり、顴骨が目の際から高く上に引き付き、小鼻が怒り、法令線が広く後面へ流れ、眼は豊かで長く、深く、神(しん、≒神気)がある。以上の相がある場合は、必ず威勢のある人である。もし、売人(=商人)にこの相がある時は、家庭を崩壊させ(≒破産させ、家を断絶させ)、後には梟木の刑に遭う。
*梟木(きょうぼく)の刑…梟首(さらしくび、=晒首)の事。竿首(かんしゅ)、獄門。処刑した罪人の首を木にかけてさらす刑の事。「梟(ふくろう)は不幸の鳥なので、これをさらし首にし、五月五日にそのスープを作り、みせしめに役人に飲ませたと言われる。(『漢語林』/大修館書店)」。