• HOME
  • >
  • つばめ式刺鍼法について

つばめ式刺鍼法について

 
*以下の表はスマホを横向きにしてご覧ください。 
施術方式 基本刺激量
鍼のサイズ
×
留鍼時間
×
刺鍼本数
概要
鍼のサイズ
(太さ)
刺鍼痛
(術後のだるさ) 
 リスク
(地震や副作用)
回復速度 留鍼時間 効果  
 つばめ式刺鍼法


弱い













強い

留鍼が最小限。脳への累積負荷が少なく、一度に広範囲治療できる。コリを丁寧に探しながら刺鍼するため即効性が高い。刺鍼時の響きは強いが留鍼による苦痛が少ない。 中太
最弱 最低 最速 5分以内 良い  
 
極太
強い 低い 速い 5分以内 最良  
旧式留鍼法


刺鍼本数が多く留鍼時間が長いため、留鍼による苦痛が強い。脳への累積負荷が高く稀にめまいや吐き気、疼痛増悪、鍼依存性等の副作用がみられる。つばめ式刺鍼法に比べ効果は遅効性・不安定で地震時のリスクが高い。 中細 強い 高い 遅い 約40分 良い  
 
極太
最強 高い 遅い 約40分 不安定  
 

 

つばめ式刺鍼法3つの特徴

 
※「つばめ式」は東京つばめ鍼灸の商標登録です。
※「つばめ式」の使用にはつばめ式講習会修了認定およびライセンス契約が必要です。
※2024年現在で、「つばめ式」ができるのは当院長だけです。また、当院長が認めた弟子も存在しないため、「東京つばめ鍼灸院長に師事」などと謳っていても当院とは無関係です。ご注意ください。
 
1.留鍼が最小限で一度に広範囲を治療できる(脳への累積負荷が少なく、最大限の刺鍼効果を引き出せる)。
2.安全性が高い(めまいや吐き気、疼痛増悪、鍼依存性などの副作用が少なく、地震時のリスクも低い)。
3.すぐ効いて回復が速い(軟部組織周囲の圧力・張力を減少させることで痛みや不快症状、可動域制限などがすぐに消え、術後のダルさが少ない)。

 
慢性疼痛や不快症状は軟部組織の局所的な癒着や、ファシア癒着によるリンパ液・血液のうっ滞、筋内圧上昇に原因があることが多いようです。当院では留鍼しない革新的なつばめ式を開発し、大学病院のリハビリ科や専門外来、ペインクリニック、他の有名な鍼灸院などで見放されたような病態でも短期間・最小限の痛みで治せるようになりました。最近流行しているハイドロリリース(筋膜リリース)や体外衝撃波治療、トリガーポイント注射・ブロック注射などで全く改善しなかったような病態でも、短期間で改善させることが可能です。主に腱鞘炎、内反捻挫、偏頭痛、ギックリ腰、寝違え、背中の痛み、腰痛、顎関節症など疼痛性疾患を専門にしています。改善までの施術回数の目安は1~3回程度です。その他、手術後のリハビリや予防医学的な血流改善、体調維持、体質改善、免疫力向上、自律神経安定、不眠症、無汗症、冷え性、不妊症、線維筋痛症などに対する施術も可能です。対応疾患の詳細については、疾患別のページをご覧下さい。
 
 

最小限の留鍼で副作用なく、最大限の効果を安全に引き出す

 
これまで当院ではより良い鍼治療を提供するため、10年以上にわたり、様々な刺鍼法を試してきました。現在では中国での鍼技術および鍼道具の進化とともに、過去には治すことができなかったような難治の病態も、最小限の刺激で、即時または短期間のうちに治すことができるようになりました。
 
2021年5月頃から、現代中医学の立役者である纪钧董福慧ら中医師の最新の中医理論および刺鍼法をヒントに、軟部組織損傷による疼痛発生機序に着目し、当院で試験的に開始した新式減圧速抜法(つばめ式刺鍼法)は、これまで40分程度を要した施術時間を大幅に減少させることに成功し、旧式刺鍼法に比べ、より安全かつ即座に、より良い治療効果を出すことができるようになりました。また留針時間を最小限に止めることによって、脳への負担も最小限となり、これまで主に刺激過多(オーバードーズ)で起こっていたと推察される、めまいや吐き気などの迷走神経反射や、術後の疼痛増悪、強烈なだるさなどはほぼ見られなくなりました。さらに部位ごとに細かく分けて刺鍼することにより、万が一施術中に地震が起こったとしてもすぐに抜針することができ、大量留針によるリスクを大幅に減らすことも可能になりました。
 
当院がモットーとしている、鍼施術における効果は即効性と再現性です。日本鍼灸界では鍼は即効性がないという風潮が根強いですが、鍼は本来副作用が少なく、最も即効性がある治療法の1つです。他院で全く効果が見られなかったような、難治とされた病態であっても、当院ではほとんどの方が1-3回程度の施術で鍼の効果を体感されています。また、「鍼を打つたびに、体が明らかに変化してゆくのを感じられます!」と感激とともに非常に驚かれる方も多いです。
 
 

鍼は本来侵害刺激を利用した治療法の1つ

そもそも鍼治療は、軸索反射と視床下部への侵害刺激を利用した治療法ですから、脳への累積刺激が過多になると、治療効果が減少するばかりでなく、めまいや吐き気などの迷走神経反射、痛みやだるさの増悪、脳内麻薬放出過多による鍼依存性などの現象が出現することが珍しくありません。つまり、これまでの鍼治療においては、軸索反射や創傷治癒などによるメリットがみられると同時に、脳への侵害刺激過多による迷走神経反射、留針による地震のリスクなどのデメリットが問題になっていました。当院では、鍼灸師の最も基本的な責務は「患者に安全な鍼施術を提供すること」であると考えており、鍼施術に伴う侵害刺激、副作用、地震のリスクなどのデメリットを最小限に止め、最大限の効果を引き出すことが当院における長年の課題となっていました。
 
鍼治療の刺激量は主に、鍼のサイズ・種類、留針時間、鍼の刺鍼本数、鍼の操作方法などにより増減します。また刺激量の過不足は、患者の病態、体調、体質、精神状態、天候、季節などにも大いに影響されます。刺激量が適度であれば、鍼の副作用はほとんどなく、治療効果は良好かつ安定しています。しかし刺激量が不足していれば、効果はほとんどありませんし、逆に刺激量が過多であっても、良い効果は得られません。
 
患者が難治な病態であると、術者は往々にして、刺激量を増加させようと試みます。無暗矢鱈に太く長い鍼を用いたり、刺鍼本数を増やしたり、留針時間を長くするわけですが、刺激量を増やせば増やすほど、患者の筋肉は硬くなり、より難治になってゆきます。しかし、多くの鍼灸師はこの事実に気が付かず、「なぜこんなに刺激量を増やしているのに治らないのだろう?」と途方に暮れます。患者も増加する刺激量によって脳にダメージが累積し、元々あった症状が一向に変化しないばかりか、刺鍼後の倦怠感が抜けず、慢性疲労症候群のような状況を呈し、鬱になったり、精神に異常を来すケースもあります。術者によっては、このような患者の治療を放棄するケースがありますし、患者によっては鍼治療に絶望するケースもあります。
 
なぜにこのような状況が起こるかと言えば、答えは簡単で、刺鍼が侵害刺激であるからです。毎週2回も3回も、100本前後の刃物を約40分間、体に刺したままにしていて、脳が心地よく感じるはずがありません。鍼刺激が過多になれば、軽い拷問と同じ状況になりかねません
 
確かに、「太い針を長時間置いている方が効いている気がするんです!強めの方法でやって下さい!」と、患者自身が懇願するケースがあるじゃないか、と反論する鍼灸師がいるかもしれません。しかし、そういった患者を実際に診てみると、刺鍼後しばらく経つと症状がぶり返したり、筋肉の硬さが一向に取れない、というケースが少なくありません。
 
つまり、患者は強刺激で筋肉が萎縮し続けているものの、脳内麻薬放出による一過性の「快感」を「改善」であると、脳が誤認識している状態であると推察されます。つまり、針を留針すると軸索反射による血流改善効果が見られると同時に、脳への侵害度が増すため、脳内麻薬の作用によって針の侵害刺激を快感、改善であると錯覚してしまうのです。その証拠に、長期間に渡って強刺激を与え続けると、患者は過度の侵害刺激によって心身共に疲弊しているにも関わらず、狂信的に強刺激の鍼治療を求めるようになるケースがみられるようになります。
 
例えば、薬物中毒になった人々が、頬がこけるほど心身が衰弱していても、劇薬指定または麻薬指定された薬物を執拗に求めるように、鍼治療も刺激の与え方によっては心身に大きなダメージを与え、患者の状態を悪循環に陥らせる可能性があります。したがって、鍼治療においては、刺激量の適切なコントロールが最も重要になります。
 
 

旧式留鍼法とつばめ式の違い

旧式留鍼法とつばめ式の大きな違いは、軟部組織周囲の減圧方法と、血液の集め方です。旧式留鍼法では、主に木下晴都らが行ったラセーグ兆候患者への実験などを参考に、30-40分程度留鍼していました。留鍼することで脊髄に刺激が伝わると、軸索反射で血管が拡張して刺鍼部位の血流が改善しますが、結果的には強制的に血液を集めることになります。そのため、不自然な回復を促すことになり、刺鍼による血流量のコントロールが非常に難しく、血液が集まり過ぎると逆に神経が圧迫されて疼痛が悪化したり、術後の局所的なだるさが強くなりすぎたり、さらに全身の倦怠感や、脳内麻薬放出過多などによる鍼中毒的な症状が見られるケースが少なくありませんでした。確かに、留鍼することによって改善するケースもありましたが、鍼の直径を太くしたり、刺鍼本数を多くした上で留鍼時間を長くするほど、その効果は不安定になることがわかりました。また、術後のめまいや脳貧血などの迷走神経反射、疼痛増悪、倦怠感がずっと抜けない、鍼の痛みは嫌なのにより何故か強い刺激の施術を求めてしまう、症状が逆に悪化してゆく、脳への侵害刺激累積による鬱症状などが、留鍼によって血液が強制的に集めらたことと脳内麻薬が不必要に放出し過ぎたことや、留鍼および刺激過多などによる、鍼施術の副作用である鍼灸依存症による症状ではないか、という結論に達しました。実際、上海市中医薬科技情報研究所所長で、著名な中医である張仁が記した《针灸意外事故防止》には、「针灸依赖症(鍼灸依存症)」について詳しく記されています。
 
一方、つばめ式では刺鍼技術の進化により、留鍼が不要になり、留鍼による副作用がほぼ見られなくなりました。特にすぐに抜鍼することによって、強制的に血流を集めず、脳への累積負荷が最小限で済みます。特に、阿是穴と呼ばれる特異点、いわゆる軟部組織損傷が見られるような部位を丁寧に探し、得気が出るように刺鍼することで、瞬時に患部を減圧、その後、数日鍼の穴が開いたままになるため(表面的には血小板により傷は閉じています)、癒着がはがれ、圧力差によって患部へ必要な分だけ血液が集まると考えられます。結果、低侵襲かつ短期のうちに、自然な回復を促すことが可能になりました。
 

「中医微创」

中国では2000年頃から、中医微创(中医微傷)と呼ばれる新しい概念が主流となっており、低侵襲で最大限の効果を出す刺鍼法が多数開発されてきました。実際、中国では長時間留針せずに、即座に症状を緩和させたり、痛みを取り除くことが可能になりました。当院でも、寝違えやぎっくり腰、偏頭痛、食いしばりによる顎の痛み、肩凝り、背中の痛み、腱鞘炎、テニス肘、ランナー膝、グロインペイン症候群など、専門外来や他の有名な鍼灸院で難治とされた病態であっても、短時間・最小限の刺激量で、最大限の効果を出せるようになりました。また、脳への侵害刺激量を最小限に抑えることで、軸索反射による血流改善効果と創傷治癒など鍼治療のメリットを最大限に享受しつつ、鍼治療のデメリットである、めまいや吐き気などの迷走神経反射や疼痛増悪、鍼依存症などの副作用・リスクを最小限に抑えることが可能になりました
 
世の中には「ゴッドハンド」や「名人」であるなどと自称して、詐欺的に患者を集めている治療者も少なくないですから、長年の慢性疼痛や不快症状が、たった数分の施術で改善または完治するなんて、信じられない人がほとんどでしょう。このような手技・治療法は、現状日本にはほとんど存在しないと思います。当院では、この画期的かつ先進的な鍼治療によって、1人でも多くの患者様のQOLが向上することを切に願い、「日本で最も効果がある鍼灸治療」を目標に掲げ、日々研鑽に努めております。