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  • 消化器の症状

疫学:横隔膜が急激かつ反復性に痙攣発作を起こす現象。急激な吸気のち声門の反射的閉塞が起こり、独特の声音が発生する。
原因:横隔膜の支配神経である横隔神経または迷走神経が呼吸中枢への求心路で、何らかの刺激または障害を受けることによる。食道疾患、胃疾患、腹腔内炎症、横隔疾患、心膜疾患、肝疾患、脳疾患、髄膜疾患などに由来することがある。
注意点: 基本的に短時間で自然消失するが、長時間続く場合は脳疾患が影響している可能性があり、病院で受診する必要がある。
一般的な治療法:嚥下運動、冷水飲用、息こらえ、驚かす、眼球圧迫、鎮痛薬など。
当院の治療法:中医学では、しゃっくりは胃の異常であるとして、胃経のツボに刺鍼したり、灸を据えます。慢性的にしゃっくりが出るような場合は、脳や胃に異常がある可能性があるため、病院にて受診する必要があります。もし、病院で異常が見られないと診断された場合は、鍼灸治療が有効になることがあります。まず、普段からストレスが強く、首肩のコリが慢性化していて、頸部の筋肉のコリで横隔神経や迷走神経が圧迫されている可能性があれば、頸部への刺鍼が必須です。背中が硬いようであれば、背中にも刺鍼します。
 

疫学:胃粘膜に慢性的な炎症、びらん、不可逆性の萎縮が見られる病態。心窩部の不快感、空腹時の胃痛、背中の痛みなどが見られる。
原因:不明。グラム陰性桿菌(ヘリコバクターピロリ菌)によって胃内部にアンモニアが発生し、粘膜障害が引き起こされると考えられている。
注意点: 35歳前後からは胃癌検診を定期的に行い、ピロリ菌は除去しておくことが望ましい。
一般的な治療法:ピロリ菌の除去。薬物療法など。
当院の治療法:精神的ストレス過多により、慢性的な胃痛を訴える患者は増加傾向にあります。当院では胃を支配している自律神経節付近の筋肉へ刺鍼し、胃の炎症を抑えるような治療を行っています。胃の裏あたりの背筋がガチガチに凝っている場合、交感神経が優位になり、胃に炎症が起きやすくなるようです。また、副交感神経がちゃんと働いていないと、消化不良となり、胃腸全体に不調を来す可能性があります。この場合は背中への刺鍼と、腰部や腸骨筋への刺鍼が必要になります。足三里や梁丘などを刺激すると、胃の不調が緩和されたり、痛みが減少することがありますので、灸を据えたり、マッサージするのもお勧めです。基本的に、逆流性食道炎の治療も胃炎の治療と同様に行います。また、鍼灸治療を定期的に行うことで、全身の血流を改善し、自律神経やホルモンのバランスを整え、免疫機能を向上させ、ストレスや外的環境の変化に強い体を維持することが可能です。
 

疫学:20~40代に多い。特に大腸の機能的疾患を指し、副交感神経系の持続的亢進状態により、腸管の運動亢進、分泌亢進が起こり、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感などが見られる。便秘型の場合、便は兎糞状となり、便の遺残感を伴う。下痢型の場合、突発的な腹痛が起こり、排便によって寛解する。
原因:精神的ストレス説や低繊維食説などがある。
注意点:他疾患との鑑別が必要。
一般的な治療法:抗コリン薬を中心とした薬物療法、心理療法など。
当院の治療法:根本的には心理的・精神的ストレスを除くことが重要で、鍼灸治療は対症療法としては有効です。当院では、頸部、背部への刺鍼で精神的・肉体的ストレスによるコリを緩和し、腰部への刺鍼で腸管の蠕動運動を正常化させるような治療を行っています。主には伏臥位で、頭部、首、背全体、腰部、臀部へ刺鍼し、仰臥位で腸骨筋へ刺鍼します。肩凝りが強ければ三角筋にも刺鍼します。体全体のコリが軽くなれば、心も軽くなり、ストレスの影響を減少させることが可能です。また、鍼灸治療を定期的に行うことで、全身の血流を改善し、自律神経やホルモンのバランスを整え、免疫機能を向上させ、ストレスや外的環境の変化に強い体を維持することが可能です。週4~6日程度、15~30分程度のウォーキングなどの軽い有酸素運動をすることで、全身の血流を改善し、症状を軽減させたり、予防することができます。ウォーキングや腹巻の装着以外にも、腹部を毎日ゆたぽんのようなホットパックで温めるのも良いでしょう。さらに、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べて腸内環境を整え、免疫機能の向上とホルモンバランスの改善を図りましょう。 
 

疫学:本来は回腸末端に限局された病態と考えられていたが、現在では食道、胃、小腸、大腸の全域に発生することが知られている。消化管壁全層に炎症が起こり、非連続性に深い潰瘍が見られる。長期にわたる回盲部痛、間欠性発熱、下痢、嘔吐、体重減少、貧血などが見られ、結節性紅斑、関節炎、虹彩炎などの合併症を伴うことがある。X線や内視鏡による小腸の縦走潰瘍や敷石状外観が重要な所見となる。難病指定されている。
原因:不明。ストレス説、アレルギー説、遺伝子変異説など。
注意点:急性虫垂炎、慢性虫垂炎、腸結核、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎などとの鑑別が必要。
一般的な治療法:入院、安静。経管栄養、薬物療法、手術療法など。
当院の治療法:基本的に、クローン病を発症した場合、現状では、鍼灸で完治させることは困難です。鍼灸においても、症状を緩和させるような、対症療法が中心となります。腸疾患の場合、腰部への刺鍼に加え、特に腸骨筋と殿筋への刺鍼は重要です。骨盤腔内と骨盤外筋肉へ刺鍼することで、腸管周囲の血流を改善させ、症状の改善を狙います。また、人間の臓器はすべて自律神経系によってコントロールされているため、自律神経節のある頸部、背部、仙骨部への刺鍼も必要です。通常、伏臥位と仰臥位2コマ1セットで治療しますが、刺鍼時の刺激量が大きいため、日を分けて1コマずつ施術するのがベストです。また、体内時計を正すため、なるべく太陽の運行に合わせて生活し、腸内環境を整えるために発酵食品や繊維質のものを欠かさず摂取し、刺激物やカフェイン、アルコールなどは避けることが重要です。トリプトファンはセロトニンやメラトニン生成に重要な役割を果たしますから、タンパク質も適度にとることで、睡眠の質を改善することが可能です。睡眠は心身回復における重要な過程ですから、まずはしっかり眠れる状況にもっていくことが先決です。そのため、適度なウォーキング、食事改善、頸背腰部への刺鍼が有効です。週4~6日程度、15~30分程度のウォーキングなどの軽い有酸素運動をすることで、全身の血流を改善し、症状を軽減させたり、予防することができます。ウォーキングや腹巻の装着以外にも、腹部を毎日ゆたぽんのようなホットパックで温めるのも良いでしょう。さらに、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べて腸内環境を整え、免疫機能の向上とホルモンバランスの改善を図りましょう。
 

疫学:20代に多い。大腸粘膜表層にびらんや潰瘍を形成するびまん性非特異性炎症。直腸から連続性、びまん性、上行性に潰瘍が広がり、腸管の狭小化、ハウストラの消失が認められる。寛解期には炎症性ポリープが認められ、長期化すると大腸癌に移行する可能性がある。全大腸炎、左側大腸炎、直腸炎が多い。難病指定されている。
原因:不明。自己免疫異常説、腸内細菌異常説など。
注意点:細菌性赤痢、アメーバ赤痢、日本住血吸虫症、大腸結核、放射線性大腸炎、虚血性大腸炎、肉芽腫性大腸炎などとの鑑別が必要。
一般的な治療法:副腎皮質ステロイド、サラゾスルファピリジン、免疫抑制剤、抗生物質などによる薬物治療、食事療法など。大出血、癌化などが見られた場合は手術療法。
当院の治療法:基本的にはクローン病と同様に、腰部、臀部、腸骨筋を中心に刺鍼します。直腸の病気は戦後、GHQによって食の欧米化が進められた頃から徐々に増え始めたとされ、日本人には本来馴染みが無かった直腸癌患者が激増したのも、肉食や粉食の影響であると言われています。実際に、潰瘍性大腸炎は米国に多く見られ、日本でも未だ急激な増加傾向にあり、2016年時点で確認されている日本国内の患者数はすでに16万人を超えています。したがって、食事の改善が最も重要な治療法になると推察されます。潰瘍性大腸炎に鍼灸が有効であることはあまり知られていませんが、適切に刺鍼することで寛解状態を維持し、QOLを高めることが可能です。週4~6日程度、15~30分程度のウォーキングなどの軽い有酸素運動をすることで、全身の血流を改善し、症状を軽減させたり、予防することができます。ウォーキングや腹巻の装着以外にも、腹部を毎日ゆたぽんのようなホットパックで温めるのも良いでしょう。さらに、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べて腸内環境を整え、免疫機能の向上とホルモンバランスの改善を図りましょう。