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冷え症・下肢のむくみ・こむら返り・生理痛・月経不順・不妊症の鍼灸治療

 

冷え性は本来、女性に多く診られる病態ですが、現代では男性にも冷え性が増えているようです。基本的に、心臓から出た血液は、ポカポカ温かいものです。そのため、全身の血液循環が正常であれば、冷え症などは起りえません。定期的な刺鍼とウォーキングを組み合わせれば、かなりの高い確率で冷え症は完治します。ウォーキングは、体形や病気の有無、普段の運動頻度などによって異なりますが、週3~5回くらいで、1回あたり15~30分程度歩くのが適当かと思います。軽く汗をかくくらいが目安です。

当然ながら、重度の冷え症の場合には冷たい飲食を控えることも重要です。アイスやコールドドリンクは厳禁です。過食もいけません。飲料水は白湯など、体温に近いものを常飲するのが理想です。冷たすぎも温かすぎも良くありません。

生理痛は本来は少ないか無いものですが、骨盤内外の筋肉が慢性的に硬化していたり、過食などによって腸の状態がわるいと、子宮への血流が悪化するため、生理痛が酷くなったり、生理不順が起こりやすくなるようです。特に腸骨筋が強く収縮していると骨盤が内側へ寄り、子宮や泌尿器、小腸、大腸を圧迫するようで、それらの臓器に不具合が出やすくなります。生理痛や月経不順の他にも、膨満感や便秘、下痢の原因となることもあります。陰部神経の神経根がある仙骨周辺の筋肉が硬いことが原因になっている場合は、腸骨筋以外にも、多裂筋や殿筋への刺鍼が必要です。
 
不妊症や早発閉経、生理不順、無月経などは主に腸骨筋のコリによることが多いようですが、腰の筋肉も硬いようであれば、これも刺鍼してゆるめる必要があります。ガスが溜まりやすいという症状も同様に腸骨筋が悪いですが、殿筋が異常に硬くなっていることもあるため、同時に臀部へも刺鍼します。基礎体温が低い人は、しばらく治療を続けていると体温が平均値まで上がってくるようです。どの筋肉のコリが基礎体温の低下に関係しているのかは不明ですが、経験上では、首や背のコリによる自律神経系の異常や、腰や殿部のコリによるものが原因になっていることが多いようです。当然ながら、運動不足や冷たい飲食が過度になっている場合はこれを改めなければ根本的な解決にはなりません。鍼治療が不妊に効果がある機序は研究されていないため不明ですが、おそらく、筋肉がゆるむことによる血流および自律神経系の改善によるのではないかと推察されます。特に、骨盤腔内の血流が良くなることで、着床しやすくなるのではないかと思います。ちなみに、当院のように腸骨筋へ刺鍼できる鍼灸師は日本では皆無に近いようですが、婦人科系疾患や腰部の異常において、腸骨筋への刺鍼は必須であると考えています。腸骨筋刺鍼には10~12cm程度の長さの鍼が必要ですが、中国でも日本でも一般的には販売されていないため、特注しなければなりません。日本国内では当院が求める品質基準にかなう特注針が入手できないため、独自に中国のメーカーに発注しています。おそらく、中国語のできない鍼灸師には、中国の鍼メーカーに特注するのは困難であると思います。
 
一般的に、重症でなければ数回、主に多裂筋と大腰筋、腸骨筋へ刺鍼することによって、生理痛はほとんど無くなり、月経周期も正常化するようです。30年近く生理痛があり、痛むたびに鎮痛剤を飲んでいたという患者がいましたが、10回ほど刺鍼したところ、生理痛が完全になくなったという事例がありますが、当院では特に驚くことではありません。生理痛や生理不順、膨満感がある場合、大腰筋と仙腸関節付近、殿筋へうつ伏せで刺鍼し、同時並行で仰向けにて腸骨筋と下肢のツボへ刺鍼します。

不妊症の場合はへそ灸が有効ですが、現在は、灸の煙で一時的に呼吸器疾患やアレルギー症状が悪化した患者様がいたため、当院では灸の施術をしていません。その代わり、「ゆたぽん」や「あずきのチカラ」などのようなホットパックや赤外線治療器などで、腹部や仙骨部を適度に温めることを推奨しています。
 
症状が重度であれば、週1~2回のペースで、うつ伏せと仰向けで2コマずつ施術する必要があります。ちなみに、当院に来院される患者様は重症なケースが多いです。巷には不妊症や冷えを専門と謳う鍼灸師や、専門外来で専門医を自称する医者や、漢方薬で治せるなどと騒いでいる輩もいるようですが、実際に様々な治療を受けた患者の話を聞くと、当院ほど効果がある治療は受けたことがないと言われることがあります。しかし、前述したとおり、一筋縄にはゆかない患者様が多いのは事実で、日々より良い効果がでるように研究を重ねています。
 
もちろん、婦人科系疾患に用いられる薬にも薬害が少なからずありますから、特に妊娠前の女性は副作用の無い鍼灸治療をしばらく試されるのが無難かと思います。あとは、カフェインが入った飲料などを控えるか止めることも推奨しています。これは当院での経験上、非常に重要です。ちなみに、慢性便秘や下痢、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎などは大腰筋や腸骨筋に刺鍼すると効果がみられます。詳しい機序は不明ですが、実際に鍼をすると改善するのですから、それなりの効果があるのだと思います。
 

冷え性について


冷え症の原因は主に筋肉の慢性的な硬化か萎縮によるものであり、それらのカタクなった筋肉を鍼でゆるめてやれば、簡単に改善することが多いです。頸部や背部など、脊髄周辺の筋肉が慢性的に緊張し続けることによって自律神経の状態が不安定になり、交感神経が優位な状態が続くことによっても冷え症は起りますが、ほとんどは運動不足または筋肉の使い過ぎです。刺鍼部位は主に腰部、臀部、下肢全体です。特に大腰筋、腸骨筋、殿筋、腓腹筋への刺鍼は重要です。

冷え症の解消には血液循環を改善させることが特に重要ですが、最も重要なのは静脈血及び毛細血管の流れを良くすることです。特に静脈は動脈と異なり、その膜に筋層がないため、動脈に寄り添うか(伴行静脈)、筋肉自体のポンプ作用を利用して、心臓に戻らねばなりません。下半身は重力で血液が鬱滞しやすい上、女性においては絶対的な筋量が少ないため、慢性的な冷えが起りやすいのでしょう。また、鍼治療と同時に、適度なウォーキングを行うことによって、冷え症は完治する可能性があります。