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木枕のススメ

当院では基本的にアヤシイ物品販売などは行っていませんが、実際に院長が長期間試してみて、確実な効果を感じられたものは患者さんにおすすめしています。その一つに木枕(もくちん、きまくら)があります。私はこれまで沢山の健康器具や健康食品の類を自分で試してきましたが、残念ながら大半のケースで騙されたという感じです。
 
特に高額な健康食品の類で良いと思えるモノは何もなく、今のところ健康食品の類でおすすめ出来るものはありません。とにかく健康食品、アヤシイ水、美容関連のモノにおいては、もしかしたら良いものもあるのでしょうが、その多くは理解不能な会員限定通販だったり、明らかにネズミ講の類としか思えないシステム(彼らはネットワークビジネスだと主張していますが…)だったりするので、私はなるたけ関わらぬように気をつけています。

木枕について

木枕は昭和期に流行した西式健康法で考案された枕です。しかし実際には枕とは言っても頭にあてがう枕ではなく、首に当てて首のコリをほぐしたり、頸椎の矯正を補助するための首枕です。ゆえに頭に当てたら全く効果は見込めませんので、ご注意下さい。
 
メーカーによっては硬枕とか、桐枕などと呼んだりします。私は10年以上前から木枕の存在を知っていて、実際に自分でも使っていたわけですが、とにかく木枕で寝ると安眠出来ないし、体が痛くなるしで、しばらく木枕は使わずに放置していました。
 
しかし、ここ1年くらい前から何気なく木枕を使うようになり、就寝時ではなく覚醒時に一時使用する方が効果があることを発見したのでした。つまり、1日2回程度と予め時間を決めておいて、短時間使用にした方が首肩こり、頭痛が軽減しやすいということがわかったのです。それまで私は半年に1回くらいは自分で自分の首に鍼を打たないとやれないくらいでしたが、木枕を毎日使うようになってからは、ほとんど鍼を打たずともやり過ごせるようになりました。私は仕事柄、長時間にわたって下を向いたり指を使っているので(指を使うと頸部の筋肉がわずかながら収縮します)、首が痛くなりやすかったのです。
 
そこで、難治性の患者さんに鍼治療と並行して木枕を使ってもらったら良くなるのではないかと思い、患者さんに木枕をネットで購入してもらい、使い方を指導してみました。その患者さんは重度の慢性頭痛をもっていて、鍼をしても中々変化が出ないレアケースだったのですが、なんと木枕を使ってもらって数日すると、全く頭痛が出ないようになったとの報告があり、これは他の患者さんにも使ってもらって本格的に効果を調査してみるか、という感じになりました。今のところ、頚椎症や慢性頭痛、首肩こり、難聴、耳鳴り、耳閉感、メニエール病、眼精疲労、ムチ打ち症、筋筋膜性疼痛症候群など100人くらいの患者さんに使ってもらっていますが、みな経過は良いようです。今までみてきた感じでは、鍼治療単独よりも、木枕と鍼治療を併用した方が明らかに治りが早く、予後も良好です。特に遠方から来院する患者さんにおいては鍼治療をする頻度が減る可能性があるので、なるべく初診時から木枕を使ってもらうようにすすめています。ちなみに、木枕は頸椎の亜脱臼矯正や、頸椎の前湾維持にも影響があると思われるため、うまく長期間使用することで、より良い変化を期待出来るのではないかと考えています。
 
木枕をおおよそ3~6か月続けて使っていると、使っていなかった頃に比べて明らかな効果を実感出来ると思います。あまり首が硬い場合は、しばらくは鍼治療を続けながら木枕を使わないと良い効果は望めませんから、木枕だけで効果が実感出来ない人は当院へ根気よく通ってみて下さい。当院の鍼治療である程度筋肉がゆるんでくれば、日常的に木枕を使用しているだけで良い状態は維持できますから、その後は鍼治療をする頻度が減ったり、鍼治療が不要になります。
 
ちなみに、先日(2014年9月)、新潟県の某NPO団体が赤ちゃんへマッサージして死亡させる事件がありましたが、最近の無資格者による頸椎へのマッサージや整体などは非常に危険が伴う場合が多いですから、注意しましょう。実際に、消費者生活センターには無資格者による事故など、1000件以上の苦情があったと最近公表されていました。上記の事件の加害者として逮捕された代表の女性はワイドショーのインタビューで「(私は)医学的な知識がありません」などと恐るべき発言をしていたようですが、世の中には彼女のように危うい輩は数多存在しているようですので、自衛するしかありません。こういった無資格者によるマッサージ、整体などに関する事故はその加害者ばかりが責められる風潮にありますが、実際には長きに渡って未だ無資格者の営業を放置している厚生労働省、国にも問題があります。マッサージを受けたければ、あん摩・指圧・マッサージ師の国家資格を持った人に施術してもらうのが賢明です。首をゴキゴキしたりする整体やカイロプラクティックは国家資格を有していない者が行っている場合が多いようです。
 

木枕の使用法(必ず以下の通りに御使用下さい)

*首に異常感がある場合は、まずは医師の診断を仰ぐことを推奨します。木枕で全ての症状を改善出来るわけではありません。
*木枕はいわば「首枕」です。頭に当てて使うための枕ではありません。必ず以下の通り、正しくお使い下さい。
*重度の頚椎症、ストレートネック、頸椎ヘルニア患者においては、木枕を使うと極稀に、一時的に症状が悪化することがあります。このような時は木枕の使用を中止し、先に鍼治療で頸椎の状態をある程度まで改善させておくことが必要です。その後、木枕を使用することで、より良い状態に変化させることが可能です。例えば、木枕でめまいが悪化するようであれば、鍼治療でめまいが出なくなってから、経過をみながら再使用するようにして下さい。

木枕は鍼治療の効果を高めたり、頚椎症や頸椎ヘルニア、ストレートネックなどの矯正・予防に役立ちます。また慢性頭痛や顔面神経麻痺、三叉神経痛、突発性難聴、耳鳴り、耳閉感、眼精疲労、頸椎の亜脱臼、慢性肩こり、不眠症、自律神経の失調、イライラ、胃のむかつきなど、頸椎の異常が原因となっている疼痛や不快症状にも効果的で、毎日使い続けることでそれらの症状を改善したり、緩和させることが可能です。例えば首のコリが原因で頭痛が出た時は、木枕を数分~10分ほど当て、木枕をはずしてしばらく寝ていると、軽症であれば頭痛が消えてしまいます。鎮痛剤中毒(鎮痛薬に含まれるカフェインが特に危険)を避けるためにも木枕の常用をおすすめしています(木枕をしても痛みが引かない慢性頭痛の場合は、ある程度針治療で筋肉をゆるめておく必要があります)。また寝床で首を寝違えたような時は、起き上がる前に木枕を首に数分当て、はずしてから10分ほど寝て起き上がると、寝違えは早く治ります(重度の寝違えは針をした方が良いです)。木枕を首に当ててからの就寝・起床を励行していると、それだけでも頸の状態はかなり改善します。睡眠時に使用する枕は、気道を圧迫したり、頸椎を反らせすぎないような低めのものを選びましょう(テンピュール製などがお勧めです)。頸椎に異常がある場合、低すぎ高すぎの枕を好む傾向にありますが、針治療で筋肉をゆるめ、木枕で頸椎を矯正するようにすると、正常な高さの枕を好むようになります。また敷布団やマットレスは少し固めのものにした方が安眠しやすく、健康になります(フランスベッド製のデュラテクノなどがお勧めです)。西式健康法では木枕での就寝をすすめていますが、当院では就寝時または長時間の木枕使用を禁じています。なぜなら睡眠時に木枕を使用すると、不随意的な修正運動かつ放熱運動である寝返りを打つことが困難になり、安眠が妨げられてしまうからです。また、木枕は頸椎の正常な前弯を矯正するものですが、無意識に横向きで寝てしまうと、頸椎に横方向からの圧力がかかる可能性があり、良くありません。木枕は覚醒時、短時間使用するだけの方が良い結果を得ることが出来ます。木枕による効果を最大限に発揮させるためには、以下の注意事項を必ず守ってご使用下さい。木枕は当院でも販売しています。

*首に異常感がある場合は、まずは医師の診断を仰ぐことを推奨します。木枕で全ての症状を改善出来るわけではありません。

①木枕の高さは6cm程度が良い(木枕を首の下に入れて仰向けに寝た時、背中と後頭部が床につくかつかぬかぐらいの高さ)。西式では「自分の薬指の長さと同じ高さの木枕を使え」としているが、余程上背部の厚みがあるとか、後頭骨が余程出ていない限りは、6cm(大丸製だとSS、小小サイズ)の高さのものが適合する人が多い。
②使用時はなるべく木枕の湾曲を頸部の正常な湾曲に合わせること(頸椎の3、4番目が木枕の頂点に当たるくらいが基本)。木枕を首上部に当てすぎないこと。慣れてきたら木枕の位置を上下へ微妙にずらしたり、首を軽く左右に振ったりして筋肉を心地良い程度に刺激するのも良い(短時間とし、強く刺激しすぎないこと)。
③木枕の使用は1日1~3回、毎次2~10分程度とし、使用後に心地良さが残る程度で止めること。使用後にめまいが出たり、首が痛くなったり、気分が悪くなるまで無理に長時間使用することは避ける。また、首に鍼をした当日、12時間程度は木枕の使用を避けること。木枕は枕元に常備しておき、就寝前と起床前に使用するのが良い。特に起床前の使用は木枕の効果を実感しやすいが、木枕を当てたまま寝てしまわないようにすること。
④初心者は木枕の痛さに無理をせず、木枕の上にタオルなどを敷いて痛みを緩和したり、数分間の使用に止めること。また、慣れてきても、頸椎に強度の刺激を与えないよう十分注意して使用すること。
⑤木枕は畳やカーペットの上など、全身が沈み込みにくい平坦な場所で使用すること。いわゆる「煎餅布団」での使用が最良であるが、硬めのベッドならば良い。薄めの低反発カーペットを敷いたフローリングの上が最良。
*重度の頚椎症やストレートネック、頸椎ヘルニアにおいては、一時的に症状が悪化することが稀にあります。このような場合は木枕の使用を中止し、事前に針治療で頸椎の状態をある程度まで改善させておくことが必要です。その後、木枕を使用することで、より良い状態に変化させることが可能です。例えば、木枕でめまいが悪化するようであれば、針治療でめまいが出なくなってから、改めて木枕の使用を開始するのが良いでしょう。

 

 

当院でも販売しています(大丸製、桐枕、税込3500円)

木枕は当院でも販売しています。通販はしていませんので、購入を希望される方は事前に在庫があるかどうかを電話で確認していただいた上で、営業時間内に御来院下さい確実に購入される場合のみ、当日だけの取り置きは可能です)。現在、価格は主に当院の患者さんが買いやすいように、最安値の税込3500円としています(今後仕入れ値によっては価格が変更になる可能性もあります)。サイズは多くの人に適合するSSと、稀に合う人がいるSサイズのみを取り扱っています。一般的に木枕は4500~7000円が相場なので、購入しやすいと思います。電話してから当日中に取りに来られる場合は、取り置きも可能です。稀に売り切れになっていることがありますので、御来院される場合は必ず前もって電話で在庫確認をして下さい。