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施術後の注意(改9)


1:好転反応にご注意下さい。施術後、一時的に痛みやしびれが強くなることがあります。これは筋肉が中途半端に弛(ゆる)んだことにより神経が一時的に強く刺激されている状態で、多くのケースでは好転する前の徴候です。このような時は再び施術することで、それまで出ていた痛みやしびれを減らすことが可能です。通常は4~7日くらいの間隔で、良くなるまで治療を続けます。3回程度の施術で初診時の症状が半減すれば、完治する可能性が高いです。過去に手術歴や、骨や靭帯などに変性があった場合、日頃の肉体的・精神的ストレスが強い場合などは、一時的に症状が軽減しても、完治しにくいケースが稀(まれ)にみられます。しかし、通常は施術を継続することで、症状は改善してゆきます。

 
2:刺鍼部位は清潔にしてください。施術前後は消毒を徹底しており、鍼も完全滅菌されたものを使用しているため、施術中に細菌感染することはありません。しかし、施術後1~2日程度は刺鍼部位が小さな傷となるため注意が必要です。特に夏場や太い針を使った後は、傷口を石鹸の泡で優しく洗ってください。傷口の炎症が続く場合は薬剤師または医師の指示を仰(あお)いだ上で、ゲンタマイシン軟膏を使用するなど、適切な処置を施してください。

 
3:安静にして下さい。激しい運動は血圧を上昇させ、骨格筋の融解(ゆうかい)を促すことがあるため控えて下さい。特に施術した当日は運動を避け、なるべく安静にして下さい。翌日からは通常通り過ごして頂いて構いませんが、完治するまでは軽めの運動を心掛けて下さい。

 
4:マッサージは控(ひか)えて下さい。施術後、一時的に内出血がみられることがありますので、2日程度はマッサージなどは控え、入浴はシャワーのみにして下さい。通常、施術後の筋肉痛は数日で自然に治(おさ)まりますが、内出血による鈍痛は2週間ほど続くことがあります。

 
5:適度に水分摂取して下さい。鍼灸治療は血流を改善し、新陳代謝を活発にするため、免疫(めんえき)機能が向上しやすくなります。また、施術後に適度な水分を摂ることで、血中や組織間に鬱滞(うったい)していた老廃物や疲労物質などが腎臓へ流れ、尿として体外へ排出されやすくなります。季節に関わらず、なるべく水分は体温に近い温度のものを摂るのが理想です。クエン酸入りの飲料は筋肉の回復を早めます。日中はカフェインレスなお茶や軟水のミネラルウォーターを、朝は白湯の常飲を推奨(すいしょう)します。施術前後の水分摂取はとても重要です。

 
6:腰痛治療をした後に過食をすると、腰部の自律神経が興奮して腰痛が一時的に悪化する場合があります。過食は内臓周囲の自律神経を興奮させ、骨盤腔内周囲の筋肉の異常収縮を引き起こします。内臓は過食で炎症傾向を呈(てい)し、交感神経が常に興奮して首や背中が凝りやすくなってきます。普段は乳酸菌が含まれた飲み物や納豆などの発酵食品、善玉菌の餌となる繊維質が多い海藻類や野菜を多めにし、動物性食品を少な目にして、腸内環境を良好に保つような食事を心がけることが重要です。食事量は腹八分目が理想です。

 
7:体を冷やさないで下さい(夏場は温め過ぎ注意)。特に施術後に冷たい物を飲食することや、極度に身体を冷やすようなことは避けて下さい。まれに施術後、一時的に刺鍼部位が軽く腫(は)れたり、内出血によってアザになることがあります。熱感が無ければ特に問題はありませんが、内出血が広がるような場合は入浴はシャワーのみにし、熱感がある場合は適切な軟膏を塗ったり、アイスノンなどで適宜(てきぎ)冷やして下さい。一般的に腫れは数時間、アザは3週間ほどで綺麗(きれい)に治ります。施術後は筋肉痛のようなダルさが2日ほど続きますが、徐々に軽くなります。腓腹筋に施術した場合は、ダルさが長く続くことがあります。

 
8:お酒は控えめにして下さい。日常的な飲酒が肝臓や腎臓に大きな負担をかけることはよく知られていますが、筋組織そのものを破壊するという事実はあまり知られていません。また、アルコールは粘膜を傷つけたり、常在菌を死滅させると言われています。主に薬害で起こる横(おう)紋筋(もんきん)融解症(ゆうかいしょう)と同様、飲酒もミオグロビンの溶出(ようしゅつ)、速筋(そっきん)繊維(せんい)の部分的壊死(えし)を誘発(ゆうはつ)し、筋委縮による慢性疼痛(とうつう)や筋繊維壊死(えし)による筋力低下を促(うなが)すとも言われています。これらはアルコール筋症(ミオパチー)と呼ばれ、飲酒した翌日に感じる体全体のダルさや、運動をしていないのに起こる筋肉痛などがその1例であると言われています。よって、施術後の飲酒は筋肉の回復を阻害(そがい)します。また、アルコールは食道や鼻の穴の粘膜(ねんまく)を強く刺激するため、消化管の炎症や潰瘍(かいよう)、蓄膿症(ちくのうしょう)、花粉症などを悪化させたり、血液を介して脳内へ入り、脳を萎縮させたり、アルツハイマーを引き起こす要因になるとも言われています。さらに、骨粗鬆(そしょう)症学会は『骨粗鬆(そしょう)症の予防と治療のガイドライン(2006年)』において、骨密度が同じであっても飲酒・喫煙(きつえん)習慣がある人は骨折のリスクが約2倍高くなるという研究結果を公表しています。カフェインやシュウ酸が含まれるコーヒー、毒性の高い薬物、動物性食品、過剰な糖分なども回復を阻害しやすくなるようです。薬物はリスクがあります。不要なものは中止し、必要なものは最低限の摂取にとどめるのが理想です。

 
9:十分な休息を取って下さい。施術後は脳内麻薬放出量が増大するため、多幸感(たこうかん)や眠気を感じることがあります。また、血流改善によって一時的なめまいやダルさが出ることがあります。特に強い異常感がない場合は、しばらく休んでいると自然に治まります。

 
10:公共交通機関での御来院をお勧め致します。腰やお尻、ふくらはぎなどに針をした場合、施術後一時的に脚が痛んだり、思うように動けなくなることがあります。重症であるほど、施術後のダルさが強くなる傾向があります。なるべく自家用車での御来院はお控え下さい。